近々出演するコンサート、ライヴ、イベント、講座などの情報です。
一部、事前予約が必要な公演、イベントもありますので、詳細はリンク先(主催者)または坂本にお問いあわせください。
2023/10/31(火) 1920 La Paz (ラパス) (大阪市北区)
教会暦で巡る初期ルター派のビチニウム ― 第8回 宗教改革日:真理への愛
長井舞(リコーダー)+坂本卓也(バロック・ヴァイオリン)
violon baroque
中世カトリック教会の在り方に疑問を投げかけたマルティン・ルターはカトリックから破門され、自身による会派を組織することになりました。
初期ルター派ではラテン語のミサがあげられ、ラテン語の聖歌も歌われており、現在のルーテル教会のものよりもずっと中世カトリックに近いものでした。
本コンサートシリーズでは、16・17世紀の初期ルター派修道院で音楽教育や典礼に用いられた 2声のポリフォニー楽曲「ビチニウム」を、教会暦に沿って取り上げてゆきます。2023年の教会暦が2022年11月27日の待降節第1主日からはじまるのにあわせ、本シリーズも2022年11月26日にスタートして教会暦を追ってゆきます。
2023年シリーズの最終回となる 第8回 宗教改革日 では、ルター自身が作曲したコラールやその旋律を用いたビチニウムを取り上げます。
リコーダーとバロック・ヴァイオリンの2声による、最小編成のポリフォニーをお楽しみください。
2023/11/12(日) 1830 IKE Biz としま産業振興プラザ B2F 体育室 (東京都豊島区)
遠藤雅司(お話し)+坂本卓也(お話し・演奏)+斉藤基史(案内人)
vièle à archet
お話し 遠藤雅司(音食紀行)
レオナルド・ダ・ヴィンチの健康観は、人文主義者のプラーティナの影響を強く受けていました。プラーティナの料理書『真の喜びと健康について』は、素材の味を生かしたシンプルなもので、中世料理とは決定的に異なっていました。富や権力の象徴として多用されていた香辛料が最小限に控えられていたのです。プラーティナは香辛料を薬の代用品と捉え、薬の効果を期待するなら少量で十分だとしました。
これ以降、イタリアを中心に香辛料の使用は抑制方向に向かいます。プラーティナによって、食に対する「節度」の概念が持ち込まれたと言ってもよいでしょう。
そんな1500 年代イタリアの食文化についてお話いたします。
お話し・演奏 坂本卓也(坂本音楽スタヂオ)
レオナルドは絵画、解剖学、軍事、工学、などさまざまなジャンルで知られていますが、音楽家でもありました。
ミラノ宮廷に音楽家として迎え入れられたという彼が奏でた音楽そのものは記録されていません。しかし、15 世紀後半から16 世紀はじめにかけて北イタリアで筆写された写本から当時の音楽事情を振り返り、ヴァイオリンの祖先ともいえる弦楽器「ヴィエール」にて、当時の旋律をご紹介したいと思います。
2023/12/5(火) 1920 La Paz (ラパス) (大阪市北区)
教会暦で巡る初期ルター派のビチニウム ― 第9回 待降節:救い主の到来を待つ «2024年教会暦のはじまり»
長井舞(リコーダー)+坂本卓也(バロック・ヴァイオリン)
violon baroque
中世カトリック教会の在り方に疑問を投げかけたマルティン・ルターはカトリックから破門され、自身による会派を組織することになりました。
初期ルター派ではラテン語のミサがあげられ、ラテン語の聖歌も歌われており、現在のルーテル教会のものよりもずっと中世カトリックに近いものでした。
本コンサートシリーズでは、16・17世紀の初期ルター派修道院で音楽教育や典礼に用いられた2声のポリフォニー楽曲「ビチニウム」を、教会暦に沿って紹介しています。
「第9回 待降節:救い主の到来を待つ」は、2024年の教会暦が2023年12月3日にはじまるのにあわせて開催され、1年かけて教会暦とともにコンサートシリーズをすすめます。
2023年のシリーズ同様、各回のコンサートでは、教会暦やキリスト教のお話にちなんだビチニウムをとりあげてゆきます。
リコーダーとバロック・ヴァイオリンの2声による、最小編成のポリフォニーをお楽しみください。
『初期ルター派による 待降節のためのビチニウム集』リリースのお知らせ
2023年4月30日(日)、音楽ダウンロードカード『初期ルター派による待降節のためのビチニウム集』を発売いたしました。
「ビチニウム」とは2声のポリフォニー楽曲を指し、中世カトリック教会の在り方に疑問を投げかけたマルティン・ルターが活動したヴィッテンベルクなどで16世紀中ごろからおよそ100年間にわたって多数出版されました。
本音源ではそれらのビチニウムのなかから、救い主キリストの生誕を待ち望む「待降節」のためのビチニウムを、長井舞のリコーダーと、坂本卓也のバロック・ヴァイオリンでハイレゾ収録しました。2声による、最小編成のポリフォニーをお楽しみください。
本商品は音楽カードSONOCAに歌詞対訳ブックレットを付けたものです。カードには7曲収録、ハイレゾ音源(flac)・圧縮音源(mp3)がそれぞれ1回ずつダウンロードできます。音源ダウンロード期限は 2026年3月30日です。
現在、コンサートシリーズ「教会暦で巡る 初期ルター派のビチニウム」および、坂本音楽スタヂオの出店する同人誌イベントにて販売を行っています。
*イベント出店スケジュールは坂本音楽スタヂオのウェブサイトに掲載しております。
収録楽曲
―待降節第1主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis prima Adventus―
A. ブリュメル 《主よ、あなたの道をわたしに知らせ》(詩編 24:4-5, 16, 20) Antoine BRUMEL «Vias tuas Domine demonstra mihi» (Psalmi 24:4-5, 16, 20) (Bicinia Gallica Latina Germanica, Primus Tomus, LX, 1545) 作者不詳 《いと高きところにホサナ》(マルコによる福音書 11:9-10) anonyme «Hosianna in excelsis» (Marcus 11:9-10) («Biciniorum», Prima Pars, I, 1607) M. ルター & M. プレトリウス 《いま来てください、国々の救い主よ》 Martin LUTHER & Michael PRAETORIUS «Nu kom der Heiden heiland» («Erfurt Enchiridion», XXI, 1524. & «Musæ sioniæ» Tomus 9, XII, 1610.) 作者不詳 《ロバを見てどうするのか》(マタイによる福音書 21:1-9, J. v. ボイスト) anonyme «Quid spectas Asinum» (Matthaeus 21:1-9, Joachim von Beust) («Bicinia sacra», LXXXII, 1642)―待降節第2主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis secunda Adventus―
作者不詳 《見なさい、主が来られるだろう》(ゼカリヤ書 14:5-6) anonyme «Ecce, Dominus veniet» (Zechariah 14:5-6) («Biciniorum», Prima Pars, II, 1607)―待降節第3主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis tertia Adventus―
作者不詳 《書かれているのはこの人のことです》(ルカによる福音書 7:27) anonyme «Hic est, de quo scriptum est» (Lucas 7:27) («Biciniorum», Prima Pars, III, 1607)―待降節第4主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis quarta Adventus―
作者不詳 《荒れ野に叫ぶ声が聞こえる》(イザヤ書 40:3) anonyme «Vox clamantis in deserto» (Isaias 40:3) («Biciniorum», Prima Pars, IIII, 1607)ジョスカン・デ・プレ作曲 シャンソン«千々の悲しみ»
2023年1月25日(水) 長崎・浦上天主堂にて開催のコンサート「響け!平和の鐘 プレミアムコンサート」より。
*「バチカンと日本 100年プロジェクト」チャンネルより
作者不詳 «美しきドエット»
2022年11月4日(金) 東京・ガルバホール新宿jにて開催のコンサート「十字軍と残された女たちのシャンソン 〜13世紀の室内歌曲」より。
*「中世音楽センター Medieval Music Center Japan」チャンネルより
ギヨーム・ド・マショー作曲 ロンドー«5, 1, 13, 8, 9. まことの愛とともに»
「ひょっとしたら世界初かもしれない【楽師憑依型ASMR古楽配信】かぶらもち その3」(2021年6月生配信)より。
*イヤホンまたはヘッドホンでお聴きください。スピーカーではぼやっと再生されてしまいます。
アダン・ド・ラ・アル作曲 ロンドー«生きているかぎり»
徘徊古楽 YouTube チャンネルより。(2021年5月収録)
ギヨーム・ド・マショー作曲 ロンドー«甘くやさしいそのお顔»
徘徊古楽 YouTube チャンネルより。(2021年5月収録)
ギヨーム・ド・マショー作曲 バラード«フォルチューヌのために悩みと喜びを»
徘徊古楽 YouTube チャンネルより。(2021年2月収録)
オルティス作曲 «あまい思い出»によるレセルカーダ第2番
2018年1月1日朝7時に開演した、「2018年、おそらく世界でもっとも早い古楽ライヴ『天満貴族』」より。
オルティス作曲 «あまい思い出»によるレセルカーダ第2番
同じ曲ですが、2017年3月のコンサートより。
«Ishgard ancien, Aube et Danse» (古のイシュガルド、夜明けと舞曲)
ファイナルファンタジー XIV 奏天のイシュガルドコンテスト応募作品
F. ベンダ作曲 ヴァイオリン・ソナタより «シシリエンヌ»
2014年10月のコンサートのリハーサルより。
都倉俊一作曲 «ペッパー警部»
2011年のライヴより。演奏はモモセ、ポンタ。
F. ショパン作曲 ノクターン 嬰ハ短調(遺作)
2011年のライヴより。演奏はモモセ、ポンタ。
ヴィオラ、バロック・ヴァイオリンを大津睦、J.-Ph.ヴァッサールの各氏に師事。また、バロック・ヴァイオリンをL.v.ダール、E.ガッティ、A.タンピエーリの各氏に、中世音楽理論をルドン絢子氏に、ソルミゼーションを辻康介氏に学ぶ。
ヴィエール(中世フィドル)、バロック~モダン~エレクトリック・ヴァイオリン、ヴィオラを自在に持ち替え、中世、ルネサンス、バロック、クラシック、ポピュラー、昭和歌謡と、幅広く演奏活動を行っている。
坂本音楽スタヂオでは大人のアマチュア奏者、身体トラブルを抱えた演奏家、古楽アプローチを学ぶ演奏家に対し手厚くサポートや指導を行っているほか、大阪中世まつりなど中世音楽にかかわるイベントを開催している。
日本中世フィドル協会大阪支部長。