近々出演するコンサート、ライヴ、イベント、講座などの情報です。
一部、事前予約が必要な公演、イベントもありますので、詳細はリンク先(主催者)または坂本にお問いあわせください。
2023/12/26(火) 1920 La Paz (ラパス) (大阪市北区)
教会暦で巡る初期ルター派のビチニウム ― 第10回 降誕節・顕現節:イエスが生まれ、救い主が現れる
長井舞(リコーダー)+坂本卓也(バロック・ヴァイオリン)
violon baroque
中世カトリック教会の在り方に疑問を投げかけたマルティン・ルターはカトリックから破門され、自身による会派を組織することになりました。
初期ルター派ではラテン語のミサがあげられ、ラテン語の聖歌も歌われており、現在のルーテル教会のものよりもずっと中世カトリックに近いものでした。
本コンサートシリーズでは、16・17世紀の初期ルター派修道院で音楽教育や典礼に用いられた2声のポリフォニー楽曲「ビチニウム」を、教会暦に沿って紹介しています。
第10回「降誕節・顕現節:イエスが生まれ、救い主が現れる」は2024年の教会暦における2回目のコンサートで、12月25日のクリスマスからの降誕節・1月6日からの顕現節にまつわるビチニウムを中心に、キリスト教や16世紀の音楽についてのおはなしを交えながら演奏します。
リコーダーとバロック・ヴァイオリンの2声による、最小編成のポリフォニーをお楽しみください。
―主の降誕日のためのビチニウム / Bicinia pro festo Nativitatis Christi―
作者不詳 《ひとりの子がわたしたちに生まれました》(イザヤ書 9:6) anonyme «Puer natus est nobis» (Isaias 9:6) («Biciniorum», Prima Pars, V, 1607) M. プレトリウス 《甘いよろこびのうちに》《ひとりの子がベツレヘムで生まれました》 Michael PRAETORIUS «In dulci iubilo», «Puer natus in Bethlehem» («Musæ sioniæ», XII & XIII, 1610) 作者不詳 《その子は誰ですか?》(イザヤ書 7:13-14, J. v. ボイスト) anonyme «Quis puer» (Isaias 7:13-14, Joachim von Beust) («Bicinia sacra», I, 1642)―降誕日後主日のためのビチニウム / Bicinium pro Dominica post Nativitatem―
作者不詳 《キリストは真実をもたらします》 (J. v. ボイスト) anonyme «Vera refert Christus» (Joachim von Beust) («Bicinia sacra», V, 1642)―主の命名日のためのビチニウム / Bicinium pro Die Circumcitionis Domini―
作者不詳 《わたしたちのために主は割礼を受け》(ルカによる福音書2:21, J. v. ボイスト) anonyme «Pro nobis rerum Dominus praeciditur infans» (Lucas 2:21, Joachim von Beust) («Bicinia sacra», VI, 1642)―主の顕現日のためのビチニウム / Bicinia pro Die Epiohanias―
作者不詳 《そうして三博士たちは王であるキリストに》(マタイによる福音書 2:1-12, J. v. ボイスト) anonyme «Ecce Magi donant Regi» (Matthaeus 2:1-12, Joachim von Beust) («Bicinia sacra», VIII, 1642) 作者不詳 《セバの王たちがやって来て》(詩編71:10, マタイによる福音書 2:18) anonyme «Reges de Saba veniunt» (Psalmus 71:10, Matthaeus 2:1-12) («Biciniorum», Prima Pars, IX, 1607)―顕現後第1主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis prima post Epiohanias―
作者不詳 《あなた方はなぜわたしを探しているのですか》(ルカによる福音書 2:41-52) anonyme «Quid est quod me quærebatis» (Lucas 2:41-52) («Biciniorum», Prima Pars, X, 1607)―主の洗礼日のためのビチニウム / Bicinia pro Die Baptismo Christi―
作者不詳 《その人はヨルダン川の水で洗礼を受け》(マタイによる福音書 3:13-17, J. v. ボイスト) anonyme «Qui fuit ablutus liquida Jordanis in unda» (Matthaeus 3:13-17, Joachim von Beust) («Bicinia sacra», IX, 1642)―顕現後第2主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis secunda post Epiohanias―
作者不詳 《みな、はじめは良いワインを出しますが》(ヨハネによる福音書 2:10) anonyme «Omnis homo primum bonum vinum ponit» (Ioannes 2:10) («Biciniorum», Prima Pars, XI, 1607)―顕現後第3主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis tetria post Epiohanias―
作者不詳 《愛情をもって子の面倒をみる百人隊長は》(マタイによる福音書 8:5-13) anonyme «Credit Centurio gratis servatur alumnus» (Matthaeus 8:5-13) («Biciniorum», Prima Pars, XIII, 1607)―顕現後第4主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis quarta post Epiohanias―
作者不詳 《キリストよ、あなたの船に乗らなければ》(マタイによる福音書 8 (?), J. v. ボイスト) anonyme «Nave tua si non servamur» (Matthaeus 8(?), Joachim von Beust) («Bicinia sacra», XIV, 1642)―顕現後第5主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis quinta post Epiohanias―
作者不詳 《わたしは豊かな畑ではありません》(マタイによる福音書 13, J. v. ボイスト) anonyme «Non sum læta seges» (Matthaeus 13, Joachim von Beust) («Bicinia sacra», XVI, 1642)―七旬節のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis Septuagesimæ―
作者不詳 《キリストよ、あなたのぶどう畑は》(マタイによる福音書 20:1-16, J. v. ボイスト) anonyme «Non tua vult homines cessantes» (Matthaeus 20:1-16, Joachim von Beust) («Bicinia sacra», XVII, 1642)―六旬節のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis Sexagesimæ―
作者不詳 《魂のとげを捨て》(ルカによる福音書 8(?), J. v. ボイスト) anonyme «Abjice spinam animæ» (Lucas 8 (?), Joachim von Beust) («Bicinia sacra», XVIII, 1642) 作者不詳 《あなたたちには神の国の神秘を知ることが許されています》(ルカによる福音書 8:10) anonyme «Vobis datum est nosse mysteria regni Dei» (Lucas 8:10) («Biciniorum», Prima Pars, XVII, 1607)―エスト・ミキの主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis Esto Mihi―
作者不詳 《先に行く人たちが彼をとがめ》(ルカによる福音書 18:39) anonyme «Qui præibant, increpabant eum» (Lucas 18:39) («Biciniorum», Prima Pars, XVIII, 1607)2024/2/15(木) 1920 La Paz (ラパス) (大阪市北区)
教会暦で巡る初期ルター派のビチニウム ― 第11回 四旬節:キリストの苦難と死を思う
長井舞(リコーダー)+坂本卓也(バロック・ヴァイオリン)
violon baroque
中世カトリック教会の在り方に疑問を投げかけたマルティン・ルターはカトリックから破門され、自身による会派を組織することになりました。
初期ルター派ではラテン語のミサがあげられ、ラテン語の聖歌も歌われており、現在のルーテル教会のものよりもずっと中世カトリックに近いものでした。
本コンサートシリーズでは、16・17世紀の初期ルター派修道院で音楽教育や典礼に用いられた2声のポリフォニー楽曲「ビチニウム」を、教会暦に沿って紹介しています。
第11回「四旬節:キリストの苦難と死を思う」では、2024年2月14日にはじまる四旬節にまつわるビチニウムを中心に、キリスト教や16世紀の音楽についてのおはなしを交えながら演奏します。
リコーダーとバロック・ヴァイオリンの2声による、最小編成のポリフォニーをお楽しみください。
2024/4/2(火) 1920 La Paz (ラパス) (大阪市北区)
教会暦で巡る初期ルター派のビチニウム ― 第12回 復活節:わたしたちの主は復活し、再び現れる
長井舞(リコーダー)+坂本卓也(バロック・ヴァイオリン)
violon baroque
中世カトリック教会の在り方に疑問を投げかけたマルティン・ルターはカトリックから破門され、自身による会派を組織することになりました。
初期ルター派ではラテン語のミサがあげられ、ラテン語の聖歌も歌われており、現在のルーテル教会のものよりもずっと中世カトリックに近いものでした。
2022年11月にはじまった本シリーズですが、現在2サイクルめ、2024年の教会暦に沿った選曲でビチニウムをとりあげています。ルネサンス・ポリフォニーの技法が凝縮されたビチニウムの一曲一曲は短いものですが、教会暦や引用された聖書の言葉についてのトークを交えながら、各回十数曲のビチニウムを紹介してゆきます。
リコーダーとバロック・ヴァイオリンの2声による、最小編成のポリフォニーをお楽しみください。
『初期ルター派による 待降節のためのビチニウム集』リリースのお知らせ
2023年4月30日(日)、音楽ダウンロードカード『初期ルター派による待降節のためのビチニウム集』を発売いたしました。
「ビチニウム」とは2声のポリフォニー楽曲を指し、中世カトリック教会の在り方に疑問を投げかけたマルティン・ルターが活動したヴィッテンベルクなどで16世紀中ごろからおよそ100年間にわたって多数出版されました。
本音源ではそれらのビチニウムのなかから、救い主キリストの生誕を待ち望む「待降節」のためのビチニウムを、長井舞のリコーダーと、坂本卓也のバロック・ヴァイオリンでハイレゾ収録しました。2声による、最小編成のポリフォニーをお楽しみください。
本商品は音楽カードSONOCAに歌詞対訳ブックレットを付けたものです。カードには7曲収録、ハイレゾ音源(flac)・圧縮音源(mp3)がそれぞれ1回ずつダウンロードできます。音源ダウンロード期限は 2026年3月30日です。
現在、コンサートシリーズ「教会暦で巡る 初期ルター派のビチニウム」および、坂本音楽スタヂオの出店する同人誌イベントにて販売を行っています。
*イベント出店スケジュールは坂本音楽スタヂオのウェブサイトに掲載しております。
収録楽曲
―待降節第1主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis prima Adventus―
A. ブリュメル 《主よ、あなたの道をわたしに知らせ》(詩編 24:4-5, 16, 20) Antoine BRUMEL «Vias tuas Domine demonstra mihi» (Psalmi 24:4-5, 16, 20) (Bicinia Gallica Latina Germanica, Primus Tomus, LX, 1545) 作者不詳 《いと高きところにホサナ》(マルコによる福音書 11:9-10) anonyme «Hosianna in excelsis» (Marcus 11:9-10) («Biciniorum», Prima Pars, I, 1607) M. ルター & M. プレトリウス 《いま来てください、国々の救い主よ》 Martin LUTHER & Michael PRAETORIUS «Nu kom der Heiden heiland» («Erfurt Enchiridion», XXI, 1524. & «Musæ sioniæ» Tomus 9, XII, 1610.) 作者不詳 《ロバを見てどうするのか》(マタイによる福音書 21:1-9, J. v. ボイスト) anonyme «Quid spectas Asinum» (Matthaeus 21:1-9, Joachim von Beust) («Bicinia sacra», LXXXII, 1642)―待降節第2主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis secunda Adventus―
作者不詳 《見なさい、主が来られるだろう》(ゼカリヤ書 14:5-6) anonyme «Ecce, Dominus veniet» (Zechariah 14:5-6) («Biciniorum», Prima Pars, II, 1607)―待降節第3主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis tertia Adventus―
作者不詳 《書かれているのはこの人のことです》(ルカによる福音書 7:27) anonyme «Hic est, de quo scriptum est» (Lucas 7:27) («Biciniorum», Prima Pars, III, 1607)―待降節第4主日のためのビチニウム / Bicinia pro Dominicis quarta Adventus―
作者不詳 《荒れ野に叫ぶ声が聞こえる》(イザヤ書 40:3) anonyme «Vox clamantis in deserto» (Isaias 40:3) («Biciniorum», Prima Pars, IIII, 1607)ジョスカン・デ・プレ作曲 シャンソン«千々の悲しみ»
2023年1月25日(水) 長崎・浦上天主堂にて開催のコンサート「響け!平和の鐘 プレミアムコンサート」より。
*「バチカンと日本 100年プロジェクト」チャンネルより
作者不詳 «美しきドエット»
2022年11月4日(金) 東京・ガルバホール新宿jにて開催のコンサート「十字軍と残された女たちのシャンソン 〜13世紀の室内歌曲」より。
*「中世音楽センター Medieval Music Center Japan」チャンネルより
ギヨーム・ド・マショー作曲 ロンドー«5, 1, 13, 8, 9. まことの愛とともに»
「ひょっとしたら世界初かもしれない【楽師憑依型ASMR古楽配信】かぶらもち その3」(2021年6月生配信)より。
*イヤホンまたはヘッドホンでお聴きください。スピーカーではぼやっと再生されてしまいます。
アダン・ド・ラ・アル作曲 ロンドー«生きているかぎり»
徘徊古楽 YouTube チャンネルより。(2021年5月収録)
ギヨーム・ド・マショー作曲 ロンドー«甘くやさしいそのお顔»
徘徊古楽 YouTube チャンネルより。(2021年5月収録)
ギヨーム・ド・マショー作曲 バラード«フォルチューヌのために悩みと喜びを»
徘徊古楽 YouTube チャンネルより。(2021年2月収録)
オルティス作曲 «あまい思い出»によるレセルカーダ第2番
2018年1月1日朝7時に開演した、「2018年、おそらく世界でもっとも早い古楽ライヴ『天満貴族』」より。
オルティス作曲 «あまい思い出»によるレセルカーダ第2番
同じ曲ですが、2017年3月のコンサートより。
«Ishgard ancien, Aube et Danse» (古のイシュガルド、夜明けと舞曲)
ファイナルファンタジー XIV 奏天のイシュガルドコンテスト応募作品
F. ベンダ作曲 ヴァイオリン・ソナタより «シシリエンヌ»
2014年10月のコンサートのリハーサルより。
都倉俊一作曲 «ペッパー警部»
2011年のライヴより。演奏はモモセ、ポンタ。
F. ショパン作曲 ノクターン 嬰ハ短調(遺作)
2011年のライヴより。演奏はモモセ、ポンタ。
ヴィオラ、バロック・ヴァイオリンを大津睦、J.-Ph.ヴァッサールの各氏に師事。また、バロック・ヴァイオリンをL.v.ダール、E.ガッティ、A.タンピエーリの各氏に、中世音楽理論をルドン絢子氏に、ソルミゼーションを辻康介氏に学ぶ。
ヴィエール(中世フィドル)、バロック~モダン~エレクトリック・ヴァイオリン、ヴィオラを自在に持ち替え、中世、ルネサンス、バロック、クラシック、ポピュラー、昭和歌謡と、幅広く演奏活動を行っている。
坂本音楽スタヂオでは大人のアマチュア奏者、身体トラブルを抱えた演奏家、古楽アプローチを学ぶ演奏家に対し手厚くサポートや指導を行っているほか、大阪中世まつりなど中世音楽にかかわるイベントを開催している。
日本中世フィドル協会大阪支部長。